Myらいふ第 139号(2013.7発行)

  1. 「最期まで自宅で」の願いに寄り添って~在宅訪問診療の現場から~

  2. なんでもありの勉強会・長野「写仏体験教室」報告

  3. 7月の長野・松本なんでもありの勉強会予定


事務局雑感
◯今月号の在宅診療の報告。是非目を通して下さい。唐木医師のお話に出てくる診療バックの中身の豊富さ。簡単なレントゲンから超音波の設備まで。往診は診療バックと聴診器の時代ではないのですね。病院と在宅の医療格差をなくすという考えは、先生が関わっている重度身体障害の患者さんたちにとっては本当に頼りになる存在なのだと思います。死を意識した人へのスピリチュアルケアのことも胸を打たれました。
唐木先生のような心を持った医師がもっともっと身近にいていただきたいこと、そして先生のご健康を心から祈ります。

◯一人暮らしの女性の最期の看取り、葬儀と納骨を行った。兄弟姉妹や身内と呼ばれる人はいる。しかしみんなに迷惑かけたくないから、「最期は骨になってから連絡して欲しい」という本人の希望だった。
 本人の意志を第一に考えて実行するのが私たちの役目だとはわかっていたが、正直言って心は揺らいだ。入院し、体調の悪化が続く中、「兄弟は、最期に会いたいのではないだろうか、なぜ連絡くれなかったのだと思うだろう、責められるかもしれない」と何度も思った。結局本人の気持ちを尊重して連絡はせず、直葬にし、収骨までをライフデザインセンターで行った。生前に聞いていた墓への納骨時に、兄弟姉妹に連絡したところ、15人以上の親族の方が集まられた。
「皆様には納得の行かなかったこともおありになったと思いますが、ご本人の希望に沿って私どもでやらせて頂きました」と挨拶した。
 多くの親族に見守られて最愛の夫と一緒の墓に入った本人は、何を考えたのだろうか。
遠方から来てくださった年配の方が、「人は死んでからもやらなくてはならないことがいっぱいありますね。色々と配慮していただき、ここまでしてくださって本当に良かったです」といってくださったので、胸のつかえが少し降りたような気がした。


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